富山の鋳物技術は高田のデザインでアップデートし続けている。

会社概要

アルデコールの
企画から製造、販売まで。

  • 歴史 1945年からはじまる高田製作所の軌跡をご紹介します。

    幕末から明治初期にかけて、欧米先進国では日本美術のブームが興っていました。当時、ヨーロッパ各地で行われた万国博覧会には、その波に乗って、彫金、象嵌着色といった、美しい細工が施された高岡の銅器が多数く出品され、芸術的に高い評価を受けました。贅を凝らしたそれらの装飾からは、その頃からすでに高岡の職人たちが高度な技術を持っていたことがうかがえます。
    その時代には「工芸品の価値を高めるのは絵画などの美術的意匠である」という芸術潮流があり、作品に花鳥風月といった日本的情緒を表現してさらに芸術的評価を得るため、狩野派や丸山四条派などの画家たちが銅器や漆器の図案を描いていました。その中に、高田家の祖、高田惠圃(1824-1879)がいました。
    惠圃は、高岡最初の街絵師といわれる堀川敬周、京都の丸山四条派、黒田百合に師事。高岡画壇において花鳥人物を得意とする画家であったといわれています。 彼は、当時高岡で製作されていた銅器、漆器、仏壇などに、装飾のための工芸図案を数多く提供し優れた美術工芸品の創出に貢献しました。惠圃の息子、高田忠三郎もまた、美術に造詣の深い惠圃同様、彫金技術に長けた象嵌師でした。彼は県内外で開かれた品評会に出品し、数々の表彰を受けています。
    時代が移り変わり、当社の創始者、高田健は、幼少時、生まれ育った新潟から単身満州に渡りました。満州事変をきっかけに名古屋にもどった健は、第二次世界大戦中陸軍造兵廠において大砲づくりに従事。そこで、身の締まった砂型鋳造技術を習得します。そして、戦後の復興と共に、高岡の地に仏具製造から高田製作所をスタートさせました。 日本絵画の芸術的な要素を必要とする、優美で繊細な工芸図案、類まれな彫金技術。
    そして、高度な鋳造技術と普遍的で静謐な美しさが必要とされる仏具製造。絵師、職人と連なる系譜は、美しい形を表現するために生み出された技術と美を追求するDNAと共に、今も受け継がれています。

  • 沿革 今のものつくり
    「TAKATAFACTORY」
    になるまでの歴史

    1945/8月15日 玉音放送 第二次世界大戦が終戦を迎える

    1947/高田製作所 高岡市白金町にて黄銅鋳物による仏具の製造を始める

    1977/高岡市戸出栄町に移転 生産工程別に部門を分け生産効率化を図る

    1979/服部セイコー製時計部品の地場産業への販売を始める

    1981/黄銅鋳物成形によるオリジナルステーショナリーの受注製造を始める

    1994/黄銅鋳物の独自表面処理技術“マルモブラス”特許(登録)番号2896293取得する

    2000/富山県デザインウェーブにおいて社内デザインが大賞を受賞

    2003/イタリアミラノサローネサテリテ出展 引き戸 アルミ鋳物座椅子 加賀武見デザイン花器

    2009/フランスメゾンエオブジェ出展 (フランス) FIORI CHIARI

    2013/米国ストラタシス社3Dプリンター・キーエンスファイバーレーザーマーカー導入

    2014/(株)タカタレムノス東京ショールーム床面アルミ鋳物タイル施工し アルデコール商標登録

    2018/C610カーストッパー FLUTE 2018グッドデザイン賞受賞

会社情報

株式会社 高田製作所について

施設規模

□ 鋳造工場棟

真鍮専用電気炉、真鍮専用ガス炉、アルミ専用ガス炉、BC6銅専用ガス炉 など

□ 旋盤加工棟

高松機械NC旋盤10台、高松機械NC旋盤ロボットトレーアーム1台、手動型フライス盤 など

□ 仕上加工棟

砂バフ鏡面研磨用両輪グラインダー13機、多用途ボール盤9機、リューター加工1機 など

事業内容

□ 鋳物製造

鋳物技術を用いた製品の企画製造販売

□ OEM

レバーハンドル、ドアヒンジ、ガラス扉用ヒンジ、建築外装、インテリア空間装飾、デザイン金物、家具部品、排水金物、各種トロフィー、記念品贈答品、美術鋳物製品、各種試作品・提案

□ 自社製品販売

アルデコールエクステリア

住所

□ 本社

〒939-1118 富山県高岡市戸出栄町54-7

□ 連絡先

0766-63-6800

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